受験体験記①

2025.02.10

今回は,東北大学大学院を受験したK君の受験体験記をシェアーします。K君は,高専受験の時に黒澤が受験指導した生徒です。大学院受験の準備段階で,志望研究室の見学のアポの取り方や教授へのメールの書き方等,いくつかの問い合わせを頂だいたとき,K君の大学院進学に対する強い気持ちを感じました。一方,大学院合格の気持ちが強くなるほど,その裏にある不安もおおきくなっている状態でした。

そのK君から,大学院受験の指導依頼を頂きました。K君の希望するサポート内容を確認し,私どもフェニックオフィスができる最大のサポートを提供させていただきました。

次が,K君の大学院受験体験記です。

 私は現在富山高等専門学校の専攻科に在籍しており、昨年に東北大学大学院(工学研究科技術社会システム専攻)を受験し、無事合格しました。大学院受験の体験記を自分なりにまとめますので、今後同じような境遇で大学院を受験する人に少しでも参考になれば、と思います。

まず、高専から大学院に受験しようと決意したのが専攻科1年の年末あたりでした。それまでは、ずっと就職するか大学院に進学するか迷っていました。結果的に、大学院に進もうと決意したきっかけは、2023年12月までに取れなかったら諦めようと考えていた、大学院進学ではよく必要とされるToeicのスコアをある程度取れたことと、高専卒よりも院卒の方が、より将来的にメリットがあると感じたためです。その後1月から3月にかけて興味のある研究室を調べ、アポを取り研究室を複数見学させて頂きました。見学の際、何を見るかのポイントとしては、自分の興味のある研究ができるか、教授と相性が合いそうか、研究室の雰囲気や指導方針等です。僕は、研究室見学を11箇所行きましたが(多い方)その中でも受験した東北大学の研究室は教授との相性も合いそうで、自分の興味ある研究が出来そうだなと感じたため、最終的に受験する研究室を決めました。

受験大学院を決めた後は受験対策をしますが、僕の選んだ研究室のある専攻の受験は特殊で、小論文とそれを10分で発表するための資料を事前に作成・提出し、受験当日に発表と質疑応答に答える、というものでした。大学院で求められる小論文とその発表スライドを作成する必要があり、高専である程度は研究の一環で資料等を作るのには慣れているつもりでしたが、受験となると不安になる部分も多く、指導して貰わないと受かる自信ない、と感じていました。そのことを黒澤先生に相談すると、フェニックスオフィスンのスタッフである上西園先生(元大学教授)を紹介して頂き、受験対策をして頂くこととなりました。

内容としては、小論文のテーマが来る前から小論文の練習をするために、受験当日2か月前あたりから、過去のテーマを練習として小論文を書き始めました。大学院受験ということもあり、小論文といっても研究で作成する論文と同じ形式で小論文を作成しました。この小論文を書くために、指導して頂く上で様々なことを教えて頂きましたが、特に心に残っていることは、出題者の意図を汲んで読みやすい小論文を書くということです。当たり前のことだと思いますが、これが意外と難しく、初めに自分が書いていた文は、事実を淡々と書いているだけで、読みやすいとは程遠い文になっていました。また、小論文作成を始めたころは、全体の構成をあまり深くは気にしていませんでしたが、この全体の構成によっても、読みやすさが大きく変わってくるため、どのような構成にすると読みやすいのかも、教えて頂きました。一か月ほど過去のテーマで練習した頃、本番の小論文テーマが送られてきて、作成期間は2週間設けられました。小論文とスライドの作成を2週間で完成させるとなると、あまり時間はありませんでしたが、過去のテーマで練習をしていたため、良いペースで満足のいく小論文が完成しました。また、その小論文の内容に合わせてスライドを作り、スライドも先生指導の下、見やすいように修正し、締め切り当日に提出しました。後はそのスライドで発表練習や質疑応答の対策を行いました。結果として、対策が十分にできていたこともあり、試験当日では発表・面接の後、試験管の方から内容を褒められ、後日無事合格通知が届きました。

今回の大学院受験対策として上西園先生から指導頂いたことは、全て高専、大学院での研究生活でも必要になってくる内容だと感じています。今回、上西園先生から指導頂き学んだことを今後の研究に活かし、よりよい研究生活を送れるよう精神します。

最後に、今回の合格に際し、上西園先生、黒澤先生には大変お世話になりました。受験に向けた深いご指導により、無事にこの結果を迎えることができました。先生方のサポートなくしては成し得なかったことを、心より感謝申し上げます。