2025.03.01
前回はKさん(中学3年生)の高校受験について,指導した黒澤の受験体験記をご紹介しました。今回は,Kさん自身の受験体験記です。
Kさん(ICU高校合格)
私は、今通っている中高一環である中学校の考え方が、入学した当時から嫌でした。例えば、校則は必要ないぐらい厳しく、その校則の説明をされた時には“女性らしい”姿や生活を重視しているなどと言ったりしていました。その中でも私が一番気に食わなかったことは、校長が男なのに女子に対して振る舞いや格好を指摘されることでした。他に嫌だったことは、私が所属している帰国子女用の英語クラス、”インター”は、教員からはインターだからと言って放置されたり、雑に扱われたりされていて、入学前の説明会で言っていたような英語のレベルの向上とは逆のことになりました。これらのことから、中学1年の時から外部高校受験を絶対したいと思うようになりました。
そして、中学3年になり外部受験をしたいという意思を学校に伝えたところ、まず初めに言われたことは、”推薦書は書きません”という一言でした。私は推薦枠受験で受けたいからと、中学3年間、成績をあげるために頑張ってきたのに、その一言で3年間の努力が無駄だったのかと思うようになりました。ですが、その時にお母さんが『努力は、絶対に無駄にはならない!絶対合格するぞ!』と言ってくれて、すごくやる気が出ました。その後も私は成績を上げるために努力し、志望高校の受験対策に取り組みました。特に、帰国子女で受けるため、資料審査で目立つように英検1級の勉強やTOEICの勉強を頑張りました。他にも面接のための自己分析や,数学の苦手なところの勉強をちょっとずつ進めました。
そして最終的に行きたかった高校に受かり、私はホッとしたのはもちろん、学校に対しては ”ざまあみろ” という思いでいっぱいでした。私は今回の高校受験で、どんなに困難や敵が立ちはだかっても、味方や応援してくれる人は絶対いるし、今までの努力は無駄にはならないということを学びました。