小論文指導で、感じたこと…

2024.09.10

先日、大学の推薦入試対策として,小論文指導のご依頼を頂きました。実際に,小論文指導をして感じたことを書きます。

最近の大学は,筆記試験の以外の選抜方法を積極的に取り入れる傾向があります。この選抜方法は,推薦入試, AO入試,総合選抜などいろいろな名称がついています。これらの入試では,志望理由書,学科の内容に関する小論文,調査書と面接が,合否を決定する資料となります。調査書は,学校が発行します。志望動機書と小論文は,受験生が作成します。面接では,志望動機書と小論文の内容を深め,大学は受験生の理解と人間性を総合的に判断し,合否を決定します。

志望動機書は大学から与えられた質問に応える形式で,どちらかというと生徒は受け身です。ところが,小論文は大学が提示するテーマについて,生徒が時分の主張を自由に表現するもので,生徒自身の考えや未来の展望など,自発性や論理性が問われます。面接も,明らかに自発性・人間性が問われます。また,先に述べたように,志望動機書・小論文・面接の一貫性は,合否に大きな影響を与えます。

最近,塾や予備校が,志望動機書対策・小論文対策・面接指導を始めていますが,小論文対策を実施していない場合をよく見かけます。さらに,志望動機書だけ,面接指導だけというところも,結構ありました。志望動機書・小論文・面接の一貫性が,生徒の大学進学の意思や目標を深め,ひいては,大学卒業後の人生に影響を与えることになのに…。

推薦入試を考えている大学受験生は,『自分自身の考えや行動を深めることで,志望動機書・小論文・面接に一貫性が出るだけでなく、人間性が深まる』ことを肝に銘じてください。このとき,あなたは,合格を手に入れることになります。

ご依頼を頂きました受験生の健康と活躍を心からお祈りしています。