東京女子医科大学の不正、相次ぐ…

2024.07.30

先日の読売新聞は,『東京女子医科大学が2019年~2023年の大学受験生の親から寄付を受領し,その金額を貢献度として点数化,合否の判定資料としていた。』と,報じました。これを見て,私が感じたことを書きます。

公正であるべき大学入試で,生徒の能力ではない親の経済力が得点化されるなんて,とても考えられません。公正である大学入試を信じて,日々活動している子どもたちだけでなく,保護者・教育関係者に対しての裏切り行為以外の何物でありません。さらに,入試の公平性は民主的社会の重要な構成要素です。教育において可能な限り公平な回路を開いておこうとする態度や言動が脇に追いやられ,教育の公平性を軽く扱うことが可能となった社会は,一部の者たちの暴走と迷走を容易に許す環境の一つとなります。この意味で,東京女子医科大学の寄付金の点数化は,民主社会に対する冒涜(ぼうとく)なのです。

今後,生徒から東京女子医科大学受験相談を受けたら,即座に「やめた方がいいのでは?」言ってしまいそうな黒澤です。