東北大学大学院合格の連絡を頂きました…

2024.09.21

8月に実施された東北大学大学院入試で,フェニックスオフィスが小論文指導をさせて頂いたK君から,合格の報告がありました。早速,合格体験記を依頼したところ,当方にメールを頂きました。皆様と,喜びのお裾分けです。

 現在,私は富山高等専門学校の専攻科に在籍しており、先日、東北大学大学院工学研究科技術社会システム専攻を受験し、無事合格しました。大学院受験の体験記を自分なりにまとめますので、今後同じような境遇で大学院を受験する人に少しでも参考になれば、と思います。

まず、高専から大学院に受験しようと決意したのが専攻科1年の年末あたりでした。それまでは、ずっと就職するか、大学院に進学するか迷っていました。結果的に、大学院に進もうと決意したきっかけは、12月までに取れなかったら諦めようと考えていた、大学院進学ではよく必要とされるTOEICのスコアをある程度取れたことと、高専卒よりも院卒の方が、より将来的にメリットがあると感じたためです。その後1月から3月にかけて興味のある研究室を調べ、アポを取り研究室を複数見学させて頂きました。見学の際、何を見るかのポイントとしては、自分の興味のある研究ができるか、教授と相性が合いそうか、研究室の雰囲気や指導方針等です。僕は、研究室見学を11箇所行きましたが(多い方)その中でも受験した東北大学の研究室は教授との相性も合いそうで、自分の興味ある研究が出来そうだなと感じたため、最終的に受験する研究室を決めました。

受験大学院を決めた後は受験対策をしますが、僕の選んだ研究室のある専攻の受験は特殊で、小論文とそれを10分で発表するための資料を事前に作成・提出し、受験当日に発表と質疑応答に答える、というものでした。大学院で求められる小論文とその発表スライドを作成する必要があり、高専である程度は研究の一環で資料等を作るのには慣れているつもりでしたが、受験となると不安になる部分も多く、指導して貰わないと受かる自信ない、と感じていました。そのことを黒澤先生に相談すると、フェニックスオフィスンのスタッフである上西園先生(元大学教授)を紹介して頂き、受験対策をして頂くこととなりました。

内容としては、小論文のテーマが来る前から小論文の練習をするために、受験当日2か月前あたりから、過去のテーマを練習として小論文を書き始めました。大学院受験ということもあり、小論文といっても研究で作成する論文と同じ形式で小論文を作成しました。この小論文を書くために、指導して頂く上で様々なことを教えて頂きましたが、特に心に残っていることは、出題者の意図を汲んで読みやすい小論文を書くということです。当たり前のことだと思いますが、これが意外と難しく、初めに自分が書いていた文は、事実を淡々と書いているだけで、読みやすいとは程遠い文になっていました。また、小論文作成を始めたころは、全体の構成をあまり深くは気にしていませんでしたが、この全体の構成によっても、読みやすさが大きく変わってくるため、どのような構成にすると読みやすいのかも、教えて頂きました。一か月ほど過去のテーマで練習した頃、本番の小論文テーマが送られてきて、作成期間は2週間設けられました。小論文とスライドの作成を2週間で完成させるとなると、あまり時間はありませんでしたが、過去のテーマで練習をしていたため、良いペースで満足のいく小論文が完成しました。また、その小論文の内容に合わせてスライドを作り、スライドも先生指導の下、見やすいように修正し、締め切り当日に提出しました。後はそのスライドで発表練習や質疑応答の対策を行いました。結果として、対策が十分にできていたこともあり、試験当日では発表・面接の後、試験管の方から内容を褒められ、後日無事合格通知が届きました。

今回の大学院受験対策として上西園先生から指導頂いたことは、全て高専、大学院での研究生活でも必要になってくる内容だと感じています。今回、上西園先生から指導頂き学んだことを今後の研究に活かし、よりよい研究生活を送れるよう精神します。

最後に、今回の合格に際し、上西園先生、黒澤先生には大変お世話になりました。受験に向けた深いご指導により、無事にこの結果を迎えることができました。先生方のサポートなくしては成し得なかったことを、心より感謝申し上げます。

メールを頂いて…

(上西園先生)合格おめでとうございます。私がお役に立て,よかったです。K君に「本気のやる気があった」が、一番ですが…。

(黒澤)合格おめでとうございます。お母さまから,「『院試で,ここまでしてあるとは…』と,面接官が驚いておられたそうです。」というメールも,いただきました。K君の努力に,心から賛辞を送ります。

K君とは,お姉さんが学習会や学習合宿に参加いただいたご縁で知り合い,約10年越しのお付き合いとなります。K君は中学生のころから,物事を自分の頭で考える生徒で,今回の受験でも,しっかりと自分の考えをもとに行動していました。K君には研究者としてのベースが出来ており,今後が本当に楽しみな生徒です。K君の活躍を心からお祈りしています。K君に,たくさんの良きことが訪れますように…。