2025.01.10
この冬休みの特別講座で指導した中に,学習能力は十分あるのに思うような結果が出ていない生徒が何人かいました。今日は,このような生徒に対して,私が行っている指導についてお話しします。
学習能力は十分あるのに,思うような結果が出ていない生徒を世間では多くの場合,「自信がない」と表現します。しかし,私は「自信」というと漠然とした概念でなく,もう少し具体的に「セルフイメージ」と呼んでいます。生徒は,自分が持っているセルフイメージを実現するように行動する傾向にあります。ですから,「思うように結果が出せない。」というセルフイメージを持っている生徒は,いいところまで進んでも,あと一歩のところで思うような結果が出ない行動をとってしまい,思わぬ結果になってしまうのです。このような生徒が思うような結果を出すためには,「思うように結果が出せない」という生徒のセルフイメージを「私は思うような結果を出せる」というセルフイメージに生徒自身が置き換えればいいのです。
次に,生徒がセルフイメージを置き換えるための私の具体的な指導についてお話します。まずは,生徒が望む結果を検証可能な言葉で表現し共有します。そして,目標達成につながる生徒の行動や思いに気付いたら,言葉に出して伝えることです。これを褒めるといいます。褒めることはセルフイメージを育てる一つの要因です。が,煽てることは逆の効果となります。この点は,シッカリと心にとめています。
この意味で,私の指導の軸は「褒めて育てる」ことなのです。とは言え,「生徒は10人10色,100人100色」です。「褒めて育てる」を軸とした指導を続けながら生徒のセルフイメージの変化を見守り,生徒に合うように指導を変化(進化)させていくことを心がけています。