子どものサポートの注意点

2022.10.03

生き生きと自由な人生を送るためには,日常生活における「具体的行動」とそれをさえる「メンタリティ」の二つが必要です。例えば,「一人でお風呂に入れる」,「一人で買い物ができる」から「一人でスマホが使える」などが具体的行動であり,「勉強のやり方」や「思うように結果が出ないときの気持ちの持ち方」などが,メンタリティになります。

 

これらの二つには,大きく異なる点があります。それは,「具体的行動」では概ね答えが一つであり,「メンタリティ」では答えが人によって異なります。言わば,メンタリティでは,「答えが人の数だけある」のです。また,具体的行動は目に見えることが多く,メンタリティは目に見えないものがほとんどです。

 

思春期を過ぎた子どもでは,メンタリティのサポートが圧倒的に増えてきます。このとき,先ほど述べたメンタリティの特徴を忘れてしまうと,ただ一つの答えを求め迷宮に入ってしまい,子どもへの不安が増大します。

 

今一度,子どもをサポートするとき,「具体的行動において答えは一つであり,メンタリティにおいて答えは人の数だけある」ことを心に留めておくことをお勧めします。