2024.10.21
来る10.27は,衆議院選挙の投票日です。投票日が近づき,ふと,『自分の思う人を投票することの意味は,何だろう?』なんて思い,振り返ってみました。
この当たり前に感じている普通選挙権は,納税条件が撤廃された大正14年(1925年)の普通選挙法制定によって,25歳以上の男子に与えられました。約100年前のことです。しかし,女性の参政権はありませんでした。1945年10月に制定された普通選挙法によって,初めて女性に参政権が与えられました。
このように,現在のように男女ともに投票ができるようになって,わずか80年しか経っていないのです。この普通選挙法の制定によって,日本は封建的な社会から民主的な社会に変わったのです。このような変遷を見ると,私たちが選挙で投票するという行為は,日本の民主主義の根底を支え,守り育てる行為と言えるでしょう。
世界を見ると,ウクライナ侵略を続けるロシア,共産党独裁制である中国・北朝鮮など,民主主義とは程遠い独裁的な国が存在します。その一つであるミャンマーでは,3年前にクーデターを起した軍事政権が,民主派勢力に攻撃や弾圧を繰り返しています。さらに,ドイツでは右派ポピュリズム政党「ドイツの選択肢」が,地方州議会で第一党となった,と2024年9月に新聞等で報じられました。この政党は,党員がナチスに近い思想を持っている極右団体に認定されているのです。
普通選挙権と世界の状況を調べながら,民主的な日本に生きる喜びが,フツフツと湧いてきました。先人たちへの感謝の気持ちと私たちの子供や孫,生徒が生きる日本が,民主的であることを心から願い,10/27の衆議院選挙における投票をしたいと思っています。