2025年受験体験記②

2025.02.20

お父様の仕事の関係で,外国のインターナショナルスクール(小学校)に通っているときにKさんと出会い,ご縁があってリモート授業を始めました。帰国後,Kさんは日本の私立中高一貫校に入学しましたが,自由闊達なKさんは保守的な中学校の指導方針と合わず,しばしば中学生活に苦戦していました。そんなこともあって, Kさんは在学生のほとんどが進学する中高一貫高校には進学せず,学外高校受験することを早い段階から決めていました。志望高校は,お姉さんの所属する国際基督教大学高等学校(以下,ICU高校を略す)でした。学外高校受験を考え出したころから,Kさんは学習において目を見張るほど積極的に取り組み,全教科で常に学年トップクラスの成績を収めるほどでした。

中学3年になり在中学校に学外受験を申し出ると,「①推薦書は書かない ②調査の成績は,ワンランク落として書く」という学校の返事。ただただ,びっくりでした!これらは,在学中学校がKさんを引き留めておきたいための方便としか思えませんでした。黒澤は,「①,②ともKさんの進路の自由を剥奪・妨害する人権侵害である。」という気持ちを心に持ちつつも,Kさんと保護者の思い・考えをお聴きしながら,今後の中学校の対応を見守ることにしました。しかし,状況が変化したときにすぐさま対応が取れるように,早い段階から志望高校の過去問研究や予想問題(数学)作成などの準備を始めました。受験数週間前に,学科指導だけでなく面接指導・小論文指導などのご依頼を頂き,すぐに継続実施させて頂きました。中学校のサポートが全くない不安定な高校受験の中だからこそ,Kさんは学力だけでなく人間力も着実に高め,高校受験を向かえました。結果は,ICU高校合格❣ 心からお祝い申上げます。

今回は,黒澤の立場からKさんの高校受験についてお話ししました。次回は,Kさんの受験体験記を掲載する予定です。