2022年の教育課程改訂と教育現場との乖離を埋める…

2024.02.13

教育課程の基本となる学習指導要領の改訂は,約10年ごとに行われます。今回は,2022年に実施された改訂内容のポイントを振り返ります。

文部科学省が発表している2022年改定の学習基準は,深い学習内容の理解や資質・能力を身につけることで,将来にわたって学びを継続する「アクティブラーニング」を実現させるため,「主体的学び」,「対話的学び」,「深い学び」の3つの視点で基準を設けています。これらは,激変する社会とグローバル化に対応できる人間の育成を強く意識した内容になっています。この目標を実現できるかどうかは,文部科学省と現場の一体化にかかっていると言えるでしょう。

一方,教育現場では30~40人一クラスの集団学習が実施されています。が,この下で2022年改訂の教育課程を実現するためには,多くの問題点が残されています。生徒一人一人の興味や関心に応じた主体的学習の展開方法,集団における個別対話的モデルの構築,文部科学省が目指すアクティブラーニングのためのスキル開発,などがその問題点です。このように教育課程の理想と現実が大きく乖離している中,この乖離をアクティブに埋めようとする学校と,社会の動向を見ながら,とりあえず過去の指導を繰り返している学校に大きくニ分されています。数的には,前者の方が圧倒的に少ないようです。現場の先生方のアクティブな取り組みに,期待しています。

この現状の中,我々フェニックスオフィスでは10数年前から,主体的学習・自己決断力と問題解決能力の育成を教育理念とし,完全一対一授業による対話を中心とした学習指導と,エデュケーショナルコーチングを用いたアクティブラーニングをベースにした受験指導を体系化し,実践しております。今後も,もっと皆様のお役に立てるよう,研修・研鑽を重ねる所存です。皆様方のさらなるご支援・ご理解・ご利用を心からお願い申し上げます。