4月から私が指導している中・高生の数学の定期考査の問題の出題傾向を調べた結果と対策を書きます。

2022.12.06

1 定期考査の意味

定期考査は,指導期間中に授業で教師が指導した内容から出題され,その内容を生徒がどれほど理解しているかを知るために実施され,この結果は生徒の成績を出すための主資料となります。さらに,教師の生徒に対する指導が適切であったかを教師自身が知り,今後の授業展開をどのようにするかを検討する資料とします。しかし、これを意識している人は,教師を含めてもそう多くはありません。この意味で,定期考査は教師の通信簿でもあるのです。これらから,定期考査の問題は,授業で使った教科書・問題集・プリントの内容から出題されます。

 

2 定期考査の出題傾向

標準的な公立高校から,大学進学で有名な私立高校を含めた中学校・高校の8校の定期考査(数学)について,2022年4月から調べた結果をご報告いたします。それは,『教科書からの出題が,90%を越える』という結果でした。教科書の内容であるが,教科書や問題集で見かけたことのない問題は2題だけでした。

 

3 定期考査対策

この結果から,数学の成績を上げながら,理解を深める有効な次の家庭学習方法が提案いたします。

① 教科書の例・例題を学習の中心とする

② 問題集は,教科書理解の補助として活用する

 

これらを基にして,皆様のお子さんの理解に応じて,具体的な学習法を考えてはいかがでしょうか?